市民の皆様、経済界を始め各界の皆様には、ご承知のとおり、堺市の公共交通網は、JR阪和線、南海本線・高野線、泉北高速鉄道、大阪市営地下鉄御堂筋線、阪堺電気軌道、南海バス等によって形成されていますが、マイカーの普及による自動車社会の急速な進展と道路整備の拡充、沿線を取り巻く環境の変化を受け、公共交通利用者は年々減少の一途をたどっています。また、近年の交通事業にかかる規制緩和措置とあいまって、不採算路線の縮小・廃止等の経営合理化の推進が懸念されております。
このような状況にあって大阪と堺を結んで90年を超える歴史ある阪堺線について、阪堺電気軌道(株)から利用者の大幅な減少が続いており、抜本的対策が講じられない限り堺市内の阪堺線について、事業者としては廃止をせざるを得ないとの意向が示されました。
しかしながら、阪堺線は、(1)通学、通勤等沿線住民の交通手段であることに加え、(2)高齢社会の福祉施策となること (3)環境への影響が少ないこと (3)本市の貴重な資産としてまちづくりに活用できることなどの存在意義があります。
もちろん、阪堺線が現状のまま存続するのではなく、低床式新型車両の導入、路盤整備など施設近代化や運賃体系の見直しなどの利用者増加策と経営合理化策を積極的に講じて、誰もが乗りたくなるような魅力ある電車に改善し、少しでも赤字を縮小させるための最大限の努力が払われなければなりません。
阪堺線の経営安定化は、市民の皆様に愛され、日常的に大いに利用されてこそ成り立つ事業であり、地域交通ネットワークの維持と各交通機関の活性化を期するにあたっては市民参加による積極的な支援が欠かせないものと考えます。
つきましては、阪堺線が住民の福祉・環境の向上、地域経済や都市の発展に果たす社会的公共的機能や、21世紀にふさわしい堺市の魅力あるまちづくりに活用すべき貴重な資産であることを改めてご理解いただき、この財産を市民ぐるみの熱意と連帯で有効に活用し、活性化していくために、「堺のチンチン電車を愛する会」の設立をいたしました。市民や企業の皆様のご協力を仰ぎ、どうかお一人でも、多くの方々のご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
平成15年12月16日
「堺のチンチン電車を愛する会」 会長 堀畑 好秀
設立発起人 一同